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罪の声  塩田武士 著

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逃げ続けることが、人生だった。

家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。

「これは、自分の声だ」
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。
圧倒的な取材と着想で描かれた全世代必読!
本年度最高の長編小説。

昭和最大の未解決事件―「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは――。
気鋭作家が挑んだ渾身の長編小説。


冬の関西遠征でそこかしこでPOPを目にした。
それもそのはず関西弁でストーリーが展開する(笑)

どこまでが事実でどこまでフィクションなのか?
二つのストーリーが交差しながら物語が展開し、目が離せない。
家族の悲劇を織り交ぜながら物語は進んでいく。
作中にある
「あの時代だから成立した犯罪」
いい意味でも悪い意味でも昭和は遠くなりにけり

久々の一気読み。



by chiiinyan | 2017-05-26 09:00 | BOOK